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第5回 外出先でネットワーク接続環境を確保するには

外出先でメールの送受信を行いたい、社内サーバにあるデータを今すぐ参照したい――。そんなとき重宝するのが、公衆無線LANサービスだ。ハンバーガー・ショップやカフェ、ホテルのロビーなど、さまざまな場所でサービスが提供されているが、どこにアクセス・ポイントがあるのかわからなかったり、今すぐサービスに加入して利用したいのにどうすればいいのかわかりにくい。そこで、公衆無線LANサービスを利用する方法や利用時の注意点などを解説していこう。

文:平澤寿康
アクセス・ポイントは携帯電話で検索可能
 公衆無線LANサービスを利用したいと思ったときに、まず問題となるのが、アクセス・ポイントがどこにあるのかわからないということだろう。頻繁に訪れている地域であれば、普段からアクセス・ポイントをチェックしておけばいいが、始めて訪れた場所などでは、アクセス・ポイントを探すのも一苦労だ。ハンバーガー・ショップやカフェなどの特定チェーンで展開されているサービスもあるため、それらの店舗の場所がわかればよいと考えている人もいるかもしれないが、アクセス・ポイントが設置されていない店舗も少なからず存在しており、確実とは言えない。そういう場合には、携帯電話を使ってアクセス・ポイントを検索すればよい。
 NTTコミュニケーションズの公衆無線LANサービス「ホットスポット」の携帯電話用サイト(http://www.hotspot.ne.jp/m/)では、携帯電話のGPS機能を利用して現在位置から最寄りのアクセス・ポイントを検索するサービスが提供されている(画面1画面2)。このサービスを利用すれば、始めて訪れた場所であってもアクセス・ポイントを簡単に見つけられるのはもちろんのこと、アクセス・ポイントが設置されている店舗の住所や業種などの各種情報、アクセス・ポイントの周辺地図の表示などが可能となっている(画面3)。また、駅名を入力して検索することも可能なので、目的地への移動中にあらかじめ検索を行っておくのもよいだろう。
 また、複数の公衆無線LANサービスのアクセス・ポイントを検索できるサービスもある。例えば、日本通信は、同社が提供しているデータ通信サービス「bモバイル」で利用可能な公衆無線LANサービス「bスポット」の検索サイト「bスポットナビ」(iモード用:http://spot.bmobile.ne.jp/i/)を用意しており、bスポットの提携業者が提供するサービスであるホットスポットや「FREESPOT」、「BBモバイルポイント」などのアクセス・ポイントが検索できる(画面4)。bモバイルの契約ユーザーでなくても利用できるため、重宝するサービスだ。
【画面1】NTTコミュニケーションズの公衆無線LANサービス「ホットスポット」の携帯電話用サイト 【画面2】携帯電話のGPS機能を利用した最寄りアクセス・ポイントの検索や、駅名を入力した検索が可能
【画面1】NTTコミュニケーションズの公衆無線LANサービス「ホットスポット」の携帯電話用サイト 【画面2】携帯電話のGPS機能を利用した最寄りアクセス・ポイントの検索や、駅名を入力した検索が可能
     
【画面3】アクセス・ポイントの場所を地図で確認できる   【画面4】日本通信が提供する「bスポットナビ」では、ホットスポットやBBモバイルポイントなどのアクセス・ポイント検索が可能だ
【画面3】アクセス・ポイントの場所を地図で確認できる   【画面4】日本通信が提供する「bスポットナビ」では、ホットスポットやBBモバイルポイントなどのアクセス・ポイント検索が可能だ
   
 
携帯電話を使って利用権を購入
 最寄りのアクセス・ポイントが見つかったとしても、有料の公衆無線LANサービスでは、利用権をどのように入手するかという点も問題となる。
 有料の公衆無線LANサービスを利用する場合には、あらかじめ月単位での会員契約を行っておくか、1日単位の利用権が含まれるプリペイド・カードを購入しておく必要がある。とはいえ、利用頻度が低い場合には、月単位の会員契約を行うことはコスト的にも難しいし、かといってプリペイド・カードを事前に購入しておいたとしても、その業者が提供する公衆無線LANサービスのアクセス・ポイントが最寄りに存在しなければ意味がない。
 だが、ここでも役に立つのが携帯電話だ。ホットスポットでは、携帯電話用サイトから1日利用権「1DAY PASSPORT」が購入できるため、あらかじめプリペイド・カードを用意していなくても、携帯電話さえあればすぐに1日利用権を購入して公衆無線LANサービスを利用できる(画面5)。利用権の購入には、クレジット・カードやedy(おサイフケータイのみ)などの電子マネーが利用可能だ。
【画面5】ホットスポットの携帯電話用サイトでは、1日利用権「1DAY PASSPORT」を購入できる
【画面5】ホットスポットの携帯電話用サイトでは、1日利用権「1DAY PASSPORT」を購入できる
 また、ソフトバンクテレコムの公衆無線LANサービスであるBBモバイルポイントでは、1カ月に1回のみ、最大10分間無料で利用できる「おためしID/PWサービス」というサービスが提供されている。通常利用するには、BBモバイルポイントと提携するISPで事前登録が必要だが、おためしID/PWサービスであれば事前登録は必要ない。携帯電話で「t@bbmp.jp」宛に空メールを送信すれば、アクセスに必要となる情報が記載されたメールが届くので、その情報をPCに入力すればすぐにアクセス可能となる。1カ月につき1回のみの利用と制限はあるが、短時間で済む用事ならば、無料で利用できるという点も合わせてお勧めだ。
携帯電話でもPCデータ通信は可能だが、利用料金に注意
 現在の携帯電話の主流である第3世代携帯電話では、非常に高速なデータ通信が可能になっている。例えば、NTTドコモの「FOMA」では、HSDPA対応端末と対応エリアで下り最大3.6Mbps(HSDPA非対応端末や地域では最大384kbps)、auの「CDMA 1X WIN」では下り最大2.4Mbps、ソフトバンクモバイルの「3G」では、HSDPA対応端末と対応エリアで下り最大1.8Mbps(HSDPA非対応端末や地域では最大384kbps)と、各社とも第3世代携帯電話ではかなり高速なデータ通信が可能となっている。
 そして、その高速なデータ通信は、PCでも利用可能だ。専用のUSBデータ通信ケーブルなどでPCと携帯電話を接続すれば利用できる(写真1)。また、PCに取り付けてデータ通信を行うことに特化した端末も販売されている(写真2)。公衆無線LANサービスのように、アクセス・ポイントを探す手間は必要なく、携帯電話が利用できる場所であればどこでも高速なデータ通信が行えるわけで、その利便性は公衆無線LANサービスを大きく凌駕する。
【写真1】携帯電話をUSBデータ通信ケーブルなどを利用してPCに接続することで、携帯電話を利用したデータ通信も可能だ
  【写真2】データ通信に特化したPCカード・タイプやCFカード・タイプの端末も販売されている
【写真1】携帯電話をUSBデータ通信ケーブルなどを利用してPCに接続することで、携帯電話を利用したデータ通信も可能だ   【写真2】データ通信に特化したPCカード・タイプやCFカード・タイプの端末も販売されている
 ただし、現時点で携帯電話のデータ通信サービスをPCで利用する場合、料金は従量制となっている。各社が用意しているデータ通信の定額料金サービスは、携帯電話単体で行ったデータ通信に限って適用されるようになっており、PCを接続して行ったデータ通信は対象外となっている。そのため、携帯電話をPCに接続してデータ通信を行っていると、非常に高額なパケット料金が請求されてしまう場合があるので注意が必要だ。メール送受信を行う程度なら、パケット代もそれほど高額にはならないが、数MBのデータを送受信したい場合には、公衆無線LANサービスを利用した方が確実にコストを抑えられるはずだ。
著者紹介
平澤寿康(ひらさわ としやす)
パソコンのハードウェアやソフトウェア、ゲームなど、さまざまなジャンルをカバーするフリーライター。なかでも、製品を使いこなすためのノウハウの紹介などは得意ジャンルである。現在は、Web媒体やPC雑誌などを中心に活動中。
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